会社を作る場合と個人事業とする場合のメリット・デメリットはどのような点でしょうか?
まずは、メリットからです。
メリットは以下の5つです。
①個人事業に比べ税金が安くなる場合がある
②信用力が向上する
③取引先の拡大
④有限責任
⑤事業主も健康保険、厚生年金に入れる
では、①から見ていきましょう。
①個人事業に比べ税金が安くなる場合がある
個人事業者に課税される所得税と、会社などの法人に課税される法人税は上限の割合が違うため、
利益が大きい場合は、会社の方が有利といわれます。
ただし、会社には地方法人税の均等割りが掛かるため、利益が少ない場合は、会社にすることによって
税金が高くなることがありますので注意が必要です。
②信用力が向上する
個人事業と会社を比較すると、○○会社とか△△合同会社の方が安心感を持たれます。
③取引先の拡大
信用力が会社の方が、個人事業に比べて高いため、取引の機会も多くなることが予想されます。
また、取引先の会社によっては、「法人(会社)としか取引をしない」と内部規定で定めている
会社も多く存在します。
また、一部の許可(介護関係)は法人でないと取得できません。
④有限責任
個人事業は負債は全て個人事業主本人のものとなります。
事業に失敗して負債を負った場合は、個人事業主が全額返済しなければなりません。
会社は個人(社長や役員)とは全く別物なので、会社が負った負債は社長個人の負債ではありません。
個人の責任が制限されているため、有限責任といいます。
ただし、金融機関から会社が借入を行う際に、社長が連帯保証人となる場合が多いため、会社が
負債を返済できなくなった場合に、社長個人が会社の負債を返済することとなります。
⑤事業主も健康保険、厚生年金に入れる
個人事業の場合、事業主本人は健康保険や厚生年金に加入することはできない。
健康保険や厚生年金は半額を会社で負担します。
健康保険の場合、奥さんや子供の保険料が不要で事業主の保険料も半額になります。
厚生年金の場合、奥さんの保険料は不要で、事業主の保険料も半額は会社負担となります。
重要なメリットです。
以上、会社を作る場合のメリットです。次回は会社を作る場合のデメリットです。
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